なるほどざんまい

http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20091223

 普天間は台湾有事対処のために沖縄でなければならない。米国は台湾云々とは中国の手前表立って言えないので真意の見えない綱引き合戦が繰り広げられてるんじゃないのか?という記事。

 ぼくら沖縄外の人間は、率直にいって沖縄には借りがある。とても大きな借りだ。個人的に沖縄という地方は自家中毒を起こしていて非常によろしくないと思う部分があるのだが、そういった部分と相対するコストを受け入れるのにも十分な借りだろう。

 が、しかし

 台湾には、もしかしたら沖縄以上の借りがあるのではないかとも思ってもいる。だってさ、あそこは一時「日本」だったんだぜ?統治の内容とその経緯はここでは特に問題としない。とにかく、ここは俺らが仕切る。そんでお前らは俺達と一緒のものに組み込む!ということで事を進められてたわけじゃない。現在の台湾の総論は知らんのだけれど、当時は完全にその気になっててさ今でも「自分達は日本人だったんだぜ?」といった類のことを言う人たちが居たりするんだ。そういった相手を、国家ではありませんよね〜とか言い出して国際社会の枠から外してしまったという事。これはちょっと衝撃的だよ。

 そんでその台湾をなんとか中国の脅威から抜け出させようと水面下で気合入れてるのが、日本でなくてアメリカ。という構図は本当に冗談みたいな話だなと思う。それもこれも結局自主防衛せず、中国と相対する気があんのかないのか不明瞭な、要は安全保障に自主性がさっぱりないことが問題なんだよね。

 台湾なんか、どうでもいいよね。というスタンスの果てに、沖縄との関係性をクリアにしようなんて筋通す考えは存在し得ないだろう。保守を自称してる人間が沖縄・台湾という国家から分断された地の双極について無頓着な場合が多いのが不思議でならんね。



ところで李登輝はリフレ派なんだぜ!みんな知ってるよな!